《輪郭主義III》が再演されます

Countour-ism III for trombone and piano will be performed by Kosei Murata (tb.) and Kazue Nakamura (piano) at Small Hall, Suginami Kokaido (Tokyo) on January 23th, 2018.

前のエントリーでも書きましたが、《輪郭主義》のシリーズはここ10年ぐらい機会があれば書き続けている、鍵盤楽器と4分音を出せる楽器との「デュオ」というアイデアに基づいた作品で、4分音でぶつけられたピアノの調律が狂って聞こえるという効果の有効活用および音楽スタイルへの波及という興味を主として、これまでに7曲書いています。ちなみにピアノと室内オケのための《接触対位法》という曲もあるのですが、同シリーズではないにせよ同じアイデアで書かれているので、これを加えると8曲になりますか。

というわけで、村田厚生さんに委嘱されて2012年に書いた《輪郭主義III》が、再演されます。この曲は同シリーズの中で最も反応のあった曲で、《輪郭主義》が多少は世間で認知されるきっかけとなった作品かも知れません。なお村田厚生さんのCD「スライド・パラノイア」にも収録されています。トロンボーン、ピアノとも初演と同じく村田さんと中村和枝さんによる演奏です。


コンテンポラリー・デュオ 村田厚生&中村和枝 vol.5

2018年1月23日(火) 19:15開演 杉並公会堂 小ホール
【プログラム】
田中吉史 / 委嘱新作初演 (2017 委嘱新作初演)
篠原眞 / トロンボーンとピアノのための「二重奏曲」(2017 委嘱新作初演)
カジミェシュ・セロツキ / ソナチネ~トロンボーンとピアノのための (1955)
山本裕之 / 輪郭主義 Ⅲ~トロンボーンとピアノのための (2012)
近藤譲 / 散形式~トロンボーンとピアノのための (1982)
カールハインツ・シュトックハウゼン / 一週間の7つの歌(1986 旋律楽器と和声楽器版)
出演 トロンボーン:村田厚生、ピアノ:中村和枝
予約・問い合わせ ナヤ・コレクティブ 050-5532-5022 (平日15:00~19:00)nayac@mc.point.ne.jp

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