《組み替えの技法》が初演されます(デュオ・ヴェルティージュ)
ケルンを中心に活動されている打楽器奏者の渡邉理恵さんと、オーストリア音楽大学教授ミリアム・シュレーダーさんによるデュオ・ヴェルティージュが来日します。ド が主催している「Kurzwelle(「短波」の意)」という、演奏家と若い作曲家ががつに組んで曲を作り上げていくという協同セッションの一環として、作曲家向けのワークショップを行うのですが、同時にデュオが初来日ということで紹介コンサートが行われます。ここで私の新作も演奏していただきます。
打楽器とハープなので容易な組み合わせではないことは明らかなのですが、私は打楽器にヴィブラフォンのみ用い、拡張的な奏法はほとんど使わずに(4分音も)書いています。また古典からの引用も数曲含ませており、近年の自分の音楽とは違った勝手の曲になっていると自認しています。なおタイトルの「組み替え」は、異なる書法の素材が直線的に流れてゆく音楽の中で組み変わっている様を表したものですが、システマティックなものではありません。
DUO VERTIGEコンサート
6月30日(日)17時~
ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール
【プログラム】
川上法子/ハープと打楽器のための「七つの石」 (日本初演)
イェルク・ペーター・ミットマン/ビブラフォンとハープのための「クリスタィゼーション」(日本初演)
佐藤春華/ハープと打楽器のための「セット・オブ・セグメンツ」(世界初演)
山本裕之/ハープとヴィブラフォンのための「組み替えの技法」(世界初演)
ニコラウス・A ・フーバー/ハープ、打楽器、スピーカー、テープのための「ヒメロス」 (日本初演)
主催:NPO Glovill
Kurzwelleワークショップは前日の6月29日に同じ会場で行われます。詳しくはこちら。