《パルラータ集》全曲版初演

初演|Premier, 演奏|Performance

The etude collection for trumpet with mute(s) Parlate is finally completed. This series will be performed in Tokyo on April 20.

曽我部清典さんとの出会いによってこれまで多くのトランペット関連曲を書いてきたのですが、その象徴的(?)作品《パルラータ集》が完成しました。これは《パルラータ》という必ずミュートをともなうトランペット(コルネットでも可)を集めた曲集です。「ミュートをともなう」と書きましたが、ミュートのエチュードという趣旨です。

「Parlata」というのは「話し方」というイタリア語ですが、これまで5曲あったものに今回1曲を足し、とりあえずシリーズを完成させました。内容は以下の通りです。

  • Parlata I (1999): Plunger Mute
  • Parlata II (1999): Solotone Mute
  • Parlata III (1999): Buzz Mute
  • Parlata IV (2010): Wha-wha Mute (Harmon Mute with stem)
  • Parlata V (2012): Melow-wha Mute
  • Parlata VI (2019): 3 Mutes chosen by player

実に20年以上かかって6曲書いたわけですが、わりと時期が分散しているため、特に最初の3曲はいま見ると「若書き」っぽい感じですね。

この「Parlata VI」の初演を含む全曲が2019年4月20日に演奏されます。コンサートは曽我部さんとギターの山田岳さんが続けているデュオコンサートの第8回目の公演で、そこに私が所属する「TEMPUS NOVUM」という作曲家団体(つまり同人グループ)のメンバーの作品が並びます。このテンプスのことを知っている人は最近あまりいないかも知れませんが、20年ぐらい前は「冬の劇場」(杉山洋一、伊左治直等)や「現在形の音楽」(川島素晴等)など、当時の若い作曲家がグループを作って定期的に作品を発表するということがよくあり、テンプスもその一つでした。テンプスのメンバーは当初東京にいたものの、そのうち就職などで半数以上が地方に散らばってしまい活動が難しくなり、最後の公演が2003年でした(まさにこの年に私は東京を離れたのでした)。今回テンプスのメンバーが一堂に会するのも実に16年ぶりとなります(個々にはしばしば会ってますが)。


曽我部清典 & 山田岳 デュオコンサート vol.8 with Tempus Novum

GGサロン 2019年4月20日 16:00開演

鈴木 治行 – 句読点 XI (2019・初演)
田中 吉史 – Jim and Miles (2014/rev2019・改訂初演)
田村 文生 – lontano for trumpet and guitar (2019・初演)
山本 裕之 – バルラータ集(全曲) (1999~2019・全曲版初演)
横島 浩 – カスミカクモカ (2019・初演)  *ゲスト:横島礼理(ヴァイオリン)