《相対性カノン》が動画で見られるようになりました

放送・ストリーミング|broadcast and streaming, 演奏|Performance

Canon of Relativity for Prepared Piano, premiered in January by Shizuka Kuretani (piano), is now available on the video. The concert itself was full of very original ideas.

今年の1月に東京で行われた「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」で榑谷静香さんによって初演された《相対性カノン》を含む公演シリーズが、動画で公開されました。

Aプログラム https://youtu.be/NWtLB-EuLd0
Bプログラム https://youtu.be/og6tl4ySJbE
Cプログラム https://youtu.be/C4lNT51d8pk

日本国内ではさまざまな事情から未だ禁断(?)の「内部奏法」をテーマにした3回にわたるこの公演のために、7人の作曲家×3公演=21曲の新作が書き下ろされ初演されたました。実に貴重な実験公演なのでぜひともそれらすべてを御覧いただきたいのですが、ここではその中から私の曲を抽出します。↓

この曲はプリペアドピアノのための作品で、プリパレーション弦と通常弦を使った2声カノン(コーダにオマケのような3声カノン付き)となっています。プリパレーションはシリコン素材です。事前に私が探したものは朝日電器という会社の「maki maki」という結束バンドで、それを短く切って刺すとピアノ内部にレインボー色がちりばめられてとても綺麗です。なぜシリコンを使ったのかについては初演告知の記事をお読みいただくとして、実はこれが柔らかすぎて少し細すぎもしたため、弦の間にあまりしっかりと固定されないという難点がありました。そこで演奏者の榑谷さんはさらに別の製品「シリコンゴム丸紐」なるものをモノタロウ通販サイトから探し出し、これが見事にジャストフィット。安定したシリコン・プリパレーションが実現しました。

この日は私にとってコロナ禍での久しぶりの本番だったので、とても気分がアガっていたのを憶えています。動画では編集カットされていますが、各曲の演奏が終わるごとに作曲者がインタビューされるという場があり、私はどうかしてたんでしょうね、「このシリコンゴム丸紐はいくら調べても何を目的に売られているのか謎である。実は日本では多くの会場で禁止されているプリパレーションの素材として開発されたものに違いない。だから使用目的を明示しないまま売られているのだ。日本の内部奏法の将来は明るい」などと陰謀論めいたことを口走ってたのをおぼろげながら憶えています。動画でカットされていて本当に良かった。